IDPA Japan Design Award

Constellation

by FiG

Project Description

横浜某所の会員制デザートバー、Constellation.
この街が放つ魅力は新しさだけでなく、
保全された建造物や交易を行う為の街の構成等から感じる時間の深みに見られる。
高次元の非日常空間を体現すべく、ステージとなるカウンターに到達するまでに異なる 2 つの空間を設けた。
そしてそのどれもが、デザートやカクテル造りの中で行われるプロセスから導き出した意匠である。
【Layer】
この先の空間すら覆い隠すような、重層的なマテリアル。
重なりによって生まれた鏡が映し出す、虹色の光に導かれるエントランス。
【Wrap】
ひとひらの布のような、ひと繋がりの壁と天井。
無限に続く青の静寂に包み込みアプローチによって精神を現実から切り離す。
【Mold】
ボリュームが差し込まれるように構築されていく空間、形取ったようなディテールを持たせた客席。
トリミングとオーロラフィルムによって、日常の景色が朧げになり、刻一刻と変化する壁画のように感じられる。
【Decorate】
飾ることによって際立つ物質の輪郭。そんな煌めきが感じられる個室。
戸惑いや驚きを重ねた時間が生み出す高揚感。
その先に待つ極上の空間体験を味わってほしい。

FiG

FiG(= 無花果)
無花果は一つの木にたくさんの実をつけることから「裕福」「実りある恋」と言った豊かさや、「子宝に恵まれる」「多産」という子孫繁栄を意味する花言葉を持ちます。
また、「無花果」という漢字で書かれますが、実際は花を咲かせないわけではなく、外からは見えない、実の中に無数の白い花を咲かせます。
情報の多様化に伴い、あらゆる面で虚実が混在することとなったこの時代。見た目の美しさだけではなく、内に秘められた豊かさや時間、そしてそこに在り続けた想いこそが大事だと考えます。
見たことがないものに焦点を当て(Focus on the unseen)
オリジナリティと遊び心と持って前進する(Go forward with playful and originality)
二つの想いを掲げ、そしてその中で生まれるアイデア、インスピレーション、そして革新と創造。
インテリアを主軸としたデザインでクライアントの想いを具現化することにより、FiG(無花果)の名が意味するように人々の心が裕福になり、豊かさを生み出し、そして永く愛され繁栄していくことを願います。

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